telnetの利用は避けるべきというのは今や常識であるが、その理由は単純。
telnetはログインの際の認証情報も認証成功後の通信内容も平文でやり取りする。そのため、ネットワーク上での盗聴が容易になされてしまうという問題を抱えており、セキュリティの観点から望ましいプロトコルではない。
日別アーカイブ: 2016年8月26日
ネットワークトポロジを表現する方法: 隣接行列
ネットワークの構造を示すものがネットワークトポロジであるが、これを数式化できれば、コンピュータで扱いやすくなる。その数式化の手法として、ここでは隣接行列、ラプラシアン行列、そしてTotal Accessibility Matrixというものが存在する。以下、そのそれぞれについて簡単に説明する。
1. 隣接行列
n個のノードを持つネットワークGは、n x nの隣接行列Aで表され、その要素Ai;j (1 <= i; j <= n)は、以下のように表される。
Ai;j = 1 ( i link to j) OR 0 (otherwise)
隣接行列があれば、例えば、ノード iの持つリンク数の合計はすべてのj値に対するAi;jの値の総和にて表される。
2. ラプラシアン行列
次元ベクトルから隣接行列を減算することで、ラプラシアン行列Lを作成することができる。
ラプラシアン行列が手に入ると、例えば、その固有値を導出し、その値が0となる固有値の個数をカウントすることで、分割で切るネットワーク数を知ることができる。
3. Total Accessibility Matrix
ネットワークにおける各ノードに対するアクセシビリティを算出するためのパラメータがTotal Accessibility Matrix。この値が高いほど、アクセシビリティが高いノードとなる。